理性と本能

  • 2020.01.27 Monday
  • 16:02

 

J-POPの現在 〈生き難さ〉を超えて』

 第五章では、B’zの「Still Alive」、EXILEの「Heads or Tails」、三浦大知の「Be Myself」という楽曲を中心に、〈理性〉と〈本能〉をめぐる問題を論じています。

 両者の均衡をとりながら解放感のある表現をすることの困難に、表現者なら必ず衝き当たります。

 また誰もが、自分らしさとは何か、という問いに苦しみ、〈理性〉と〈本能〉のせめぎ合いに葛藤します。

 ここでは、以下に「Be Myself」を引用してみます。

 

Be Myself(作詞 NAO’YMT

 

窓のない無機質な通路 進む人の大半は虚ろ

蒸した熱気にめくるフード 動く空調

記憶の埃をはたいて 踏み出す未知への境目

大きな警告灯が回転 響くサイレン

湿った音に混じる 新しい開花の兆し

絶えず胸にたぎるこの衝動は 抑えられない

 

*やがて目覚め もう過ぎ去った雨風

夜の背まで 照らしだす朝陽 打ちあがる花火

追いかけ さあ行こう すべてを解放

どんなときも 自分でいたい

 

Be Myself  Always be myself

Be Myself  I don’t lose myself

Be Myself  Always be myself

Be Myself

Stay true to myself

 

気がつけば心をなくし 闇雲に明日をたぐり

描いていた夢もかすみ また白紙

生まれ変わりたいと 内なる声が響く

ごまかすのは最後 この先の自由は奪えない

 

*リフレイン

 

Be Myself  Always be myself

Be Myself  I don’t lose myself

Be Myself  Always be myself

Be Myself

Flashback

 

不正解の中に紛れ込む正解

それは嘘の陰にも隠せない

登ってまた降りてまるで滑り台

どこまでも続く道は果てしない 果てしない 果てしない

 

*リフレイン

 

 ダンス・パフォーマンスによる鮮やかなイメージの喚起力と、歌詞の精密さがシンボリックに構築する皮膚感覚的な世界が一つになって、私たちの内に潜む鬱屈を丁寧に解き放ってくれる楽曲です。作詞のNAO’YMTが、現在という時空をどのように認識し、なにをよすがにその時空を超えてゆこうとしているのか、読み解いています。

 B’zの「Still Alive」や、EXILEの「Heads or Tails」において、見事な均衡を見せている〈理性〉と〈本能〉。「Be Myself」における「自分自身」「自分らしさ」への鬱屈を踏まえた突き詰めと解放。

 それぞれの作品の息づかいを大切にしながら、〈本能〉へのアクセスと解放のあり方を読み解きつつ、次の第六章の椎名林檎論へと、トークは続きます。

 

 

 

 

 

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川喜田晶子インスタグラム→https://www.instagram.com/akiko_mist/?hl=ja

 

 

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